鉄骨塗装の目的
鉄骨の錆や腐食の防止
鉄骨塗装、鉄部塗装は、表面を塗装でコーティングすることで、鉄を錆から守ることが一番の目的です。鉄は表面が水分や塩分に触れることで酸化して錆が発生するため表面を塗装で覆うことで外部からの影響を遮断して保護することができます。
美観の回復
錆が発生したり、塗装が剥がれてくると見た目も悪くなり、美観が損なわれてしまいます。塗装を行うことで美観を回復できます。また様々な塗料の色の中から好きな色で塗ることでイメージを統一したり、イメージを変えることもできます。
建物の耐久性を延ばして安全性の向上
鉄部の錆を放置していると錆はどんどん広がってしまいます。やがて腐食が進むと穴が空くなどして安全性が低下し、鉄部の寿命を縮めてしまいます。また穴から水が侵入して雨漏りを起こして内部の構造材の腐食を起こすなど建物そのものの耐久性を劣化させてしまいます。定期的な塗装メンテナンスを行うことで建物の耐久性を延ばすことができます。
鉄骨塗装・補修の流れ
塗装で対応できない劣化には溶接で対応
穴が空いている、腐食して折れているなど塗装で対応できない鉄部の劣化にはまず溶接工事で補修を行います。
溶接が付くように溶接部分の塗料を削って落とし、カットした鋼板を溶接するなど状態に合わせた補修を行います。
ケレン作業で錆や汚れを除去
ケレンと呼ばれる作業で、既存の錆や汚れ、劣化した塗膜などを除去していきます。状態に合わせてサンドペーパーやサンダーなどを用いて丁寧に磨いていきます。
もしも汚れや塗膜が残っていると、新しい塗料を塗装しても密着力が弱くなり、剥がれやすくなってしまいます。
また古い錆が残っていると錆の再発の可能性が高まります。
錆止め塗料を下塗りとして塗布
下地処理が終わったら次は下塗りとして錆止め塗料を塗ります。錆止め塗料を塗ることで、錆が発生するのを防ぐことができます。
錆止め塗料には、エポキシ樹脂系、シアナミド鉛系が主に使用されます。
中塗り・上塗りを塗る
下塗りの次に同じ塗料で中塗りと上塗りを行います。
錆止め塗料は紫外線に弱いため、下塗りである錆止め塗料を保護するために、中塗りと上塗りを行います。
複数回塗ることで塗料の厚みをつけて耐久性を向上します。中塗りと上塗りではシリコン系樹脂やフッ素系樹脂のものが使用されます。
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