横浜市栄区にて外壁塗装と縁切りされていない下屋根の塗装
2023/08/04
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
横浜市栄区お住まいのN様は、雨漏り修理のご依頼をいただきました。
カラーベストの屋根が縁切りされていなかったことが原因で雨漏りが発生しており、大屋根の葺き替えを行いました。
下屋根には大きなベランダが乗っているため葺き替えにはベランダの解体が必要となり高額な費用がかかるため、下屋は縁切りをして屋根塗装を行ないました。
また外壁にもひび割れやコーキングの劣化、特に木部の破風や軒天の傷みが激しかったので、コーキングの打ち替えと外壁塗装、そして付帯部の塗装も併せてご提案をいたしました。
横浜市栄区にて外壁塗装と縁切りされていない下屋根の塗装 工事の概要
現場住所 | 横浜市栄区若竹町 |
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お客様名 | N様 |
築年数 | 約50年 |
施工内容 | 下屋塗装、外壁塗装、付帯部塗装、屋根葺き替え |
施工箇所詳細 | 外壁全体、付帯部、下屋 |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | パーフェクトトップ(日本ペイント) |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | バイオマスR-Si(水谷ペイント) |
先日、横浜市栄区にておこなった外壁塗装と下屋根の塗装の様子をご紹介します。
こちらの雨漏り修理の工事の詳細は、弊社屋根サイトにてご覧いただけます。
横浜市栄区にて雨漏り修理に伴う屋根葺き替え工事
施工の様子
施工前の様子
こちらが施工前の様子です。
モルタルの外壁に特にサッシ廻りのひび割れやシーリングの劣化が目立ちます。
こちらは付帯部です。特に木部の傷みが目立ちます。
破風や軒天が木材の場合、特に傷みやすく、紫外線によって木材を保護している塗装が剥がれてしまいます。
見た目だけでなく、木材がむき出しになると腐食の恐れもあります。
こちらは下屋の塗装前の様子です。
下屋には大きなベランダが乗っているため塗装を行います。
高圧洗浄
まずは塗装箇所を高圧洗浄して、埃や汚れを落としていきます。
汚れが残っていると塗膜の付きが悪くなるため、一か所一か所丁寧に行います。
塗装は行いませんが、門廻りの石壁もサービスで洗浄しています。こうした場所はどうしても汚れが溜まってしまいますが、洗浄することで美観を取り戻します。
養生
高圧洗浄の後に塗装しない場所に塗料が飛散しないように養生していきます。
地味ですが仕上がりの美しさも決める重要な工程です。
外壁下地補修
塗装する前に、ひび割れや穴を埋める下地の補修を行います。
ひび割れを放置するとだんだん大きくなり、隙間から雨が入り込んで外壁の内部を傷めたり、雨漏りを起こすこともあるため、この補修を行うことは塗装において耐久性にも関わる重要な工程です。
弊社ではひび割れ補修にはシーリングではなくエポキシ樹脂を使用しています。
エポキシ樹脂を使用することでひび割れの奥まで充填でき、塗装後のひび割れも抑えることができます。
また大きな破損個所にはモルタルを使用して補修を行っています。場所に合わせて適切な補修を行うことが長持ちさせるためにも欠かせません。
シーリング工事
劣化したシーリングも打ち替えをしていきます。
古いシーリングをカッターで撤去して、プライマーを塗装し、新しいシーリングを打っていきます。
外壁塗装
いよいよ塗装に入ります。
外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの三回塗りが基本です。中塗り・上塗りは同じ仕上げ用の塗料を使用しますが下塗りは下塗り専用の塗料を使用します。
まずは下地と仕上げ塗料の密着を高める下塗りから塗っていきます。
次に中塗り、上塗りと同じ塗料を塗り重ねます。
今回使用した塗料は日本ペイントのパーフェクトトップです。
ラジカル制御型の塗料で、塗料を劣化させる原因でとなる「ラジカル」という劣化因子の発生を抑えてくれます。
付帯部の塗装
外壁の塗装の次は付帯部を塗装していきます。
庇や面格子の塗装
庇や面格子の金属部分は、ケレンをしてから錆止め塗装を下塗りとして塗装します。
そして上塗り塗料を塗って仕上げていきます。
破風
破風はかなり塗装の剥落が目立ちます。この劣化した古い塗料をきれいに除去してから塗装しないと新しい塗装が長持ちしないため、電動工具やサンドペーパーなどを使用して手作業でしっかり落としていきます。
下塗りをして、ひび割れ箇所には補修を行います。
そして仕上げ塗料を塗装します。
軒天
軒天も劣化の目立つ状態でした。こちらもしっかりケレンを行います。
同じように下塗りをしてから上塗りで仕上げます。
軒天の通気口と軒天で色を塗分けています。
雨戸
雨戸もケレンを行ってからこちらは吹き付けにて錆止めをしてから、同じく吹き付け塗装で仕上げています。
下屋の塗装
下屋も洗浄後に、下塗り・中塗り・上塗りの三度塗りで仕上げます。
下屋の仕上げ塗料は、水谷ペイントの「バイオマスR-Si」です。
塗料の樹脂に石油資源ではなくバイオマスを使用しており、環境に配慮した塗料です。
それだけではなく、バイオマス原料の中にあるエポキシ基によって強靭な塗膜を形成します。
下屋も大屋根と同じく縁切りされていない状態のため、このままでは雨漏りを起こす危険があります。
そのため塗装後に屋根を一枚一枚縁切りして隙間を作っていきます。
本来のスレート屋根塗装では下塗りの後にタスペーサーという器具を挟んで隙間ができるように縁切りを行います。
スレート屋根は屋根の重なり部分に隙間ができるように設計されており、この隙間から屋根材の内部に入り込んだ雨水を排出しています。
そのために縁切りをしていないと内部に逃げ場をなくした水が溜まり、ルーフィングの劣化を早めてそこから漏水すると野地板の腐食や雨漏りを発生させてしまいます。
施工後の様子
外壁、付帯部、下屋に塗装を行い、すっかりきれいになりました。
屋根は葺き替えを行っています。
工事で改善した点・期待できる効果
ひび割れが目立つ外壁や劣化した付帯部を補修した上で塗装したため、劣化の進行を抑え、雨漏りリスクが低下しました。
縁切りされていなかった屋根に縁切りを行い適切な隙間を設けたので、こちらによっても雨漏りのリスクを減らしています。
工事で気をつけたポイント
15年前に塗装工事を行われたそうですが、屋根が縁切りされていなかったので下屋を塗装する際に縁切りを行なってから塗装しました。
施工担当者より
この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
各種補修や下地処理を行った上で塗装をしていますので、ご安心ください。
お客様にもすっかりきれいになったとお喜びいただけて大変うれしく存じます。
またメンテナンスに関してご不安な点などありましたらいつでもご相談ください。
お伝えしたいこと
築年数の経過した建物でも、必要なメンテナンスを行うことで美観の回復と、まだまだ長く住むことができます。
あまり劣化が進むと大掛かりで高額な費用が必要となるため、10~15年に一度は無料点検などを受けられてお家の状態をチェックしてあげることをおすすめいたします。
スレート屋根の塗装を行う際には、縁切りが欠かせません。
縁切りを行わないと雨漏りの原因にもなるため、見積書に含まれているかどうか確認して適切な施工を行ってくれる業者を選ぶと安心です。
横浜市で外壁塗装や屋根塗装をお考えの方は、エフ・エス塗装まで一度ご相談ください。