横浜市港南区にて外壁塗装、雨漏り修理、シーリング工事
2023/07/07
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
横浜市港南区にお住まいのO様より、これまで何度か業者を名乗る通りがかりの人から「屋根の板金が浮いている」と指摘され、これまでは門前払いをしていましたがやはり不安なので一度見てほしいというご相談をいただきました。
点検に伺ったところ、アーバニーの屋根全体が劣化しており、ひびや破れなどの破損が見られ、屋根塗装では対応できない状態でしたのでこちらはカバー工法をご提案いたしました。
これまで2階の寝室や1階の和室などからたびたび雨漏りしていた事があり、家を建ててもらった工務店に伝えたところ、そちらにはサッシが原因と言われてサッシの取り換えやシーリング工事、外壁工事などを行ったそうです。しかし結果的に雨漏りは止らず、費用が高いことや対応に不信感を感じられていたとのことでした。
そこで防水テストなど調査をしたところ、雨漏りの原因はシーリング周りの施工不良によるものであると判明したため、そちらの補修と外壁塗装を行いました。
またベランダの防水も劣化していたので防水塗装も行っております。
横浜市港南区にて外壁塗装、雨漏り修理、シーリング工事 工事の概要
現場住所 | 横浜市港南区上永谷 |
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お客様名 | O様 |
築年数 | 築32年 |
施工内容 | 外壁塗装、雨漏り修理、シーリング工事 |
施工箇所詳細 | 外壁全体、各付帯部 |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | パーフェクトトップ(日本ペイント) |
先日、横浜市港南区にておこなった外壁塗装、雨漏り修理、シーリング工事の様子をご紹介します。
こちらの現場の屋根工事の詳細は、下記弊社屋根サイトをご覧ください。
施工の様子
施工前の様子
こちらが施工前の外壁の様子です。
壁のヒビや汚れが見られ、シーリング周りに劣化が見られます。
漏水箇所の特定
工事を行う前に防水テストを行なったところ、雨漏りの原因は外壁材(サイディング材)の繋ぎ目部分に使用するハットジョイナーのボンドブレーカーを剥がして外壁を施工していた事や、場所によってはハットを入れずにそのままコーキングを施工されている箇所があったりと、家を建てた時点でかなりずさんな施工をされていたのが漏水の原因でした。
ハットジョイナーは外壁のサイディングボードの目地に入れる金具です。
サイディング同士の隙間に施工し、目地部分の耐火構造と防水効果を上げる役割があります。このハットジョイナーの凸部にボンドブレーカーという青いテープを貼ります。
ボンドブレーカーを貼ることで、上から充填するシーリングが三面接着になることを防いで左右の二面のみに接着するようにします。
ボンドブレーカーがなく三面接着になってしまうと地震などでサイディングが左右に動いたときに、シーリングがサイディングの動きに追従できずに目地が剥離を起こしてしまいます。
今回、ボンドブレーカーがない、さらにはハットジョイナーまでないようなずさんが施工がされていたため、シーリングが劣化し、雨漏りが起こっていました。
上からシーリング工事をした形跡がありますが、ただしく施工されていないためひび割れを起こしています。
場所によってはシーリングが完全にはがれてしまっているところもあります。
シーリング工事
まずは古いシーリングを撤去して、ハットジョイナーのないところには設置し、ボンドブレーカーを施工してからシーリングを充填していきます。
きれいにシーリングが収まりました。
外壁塗装・下地補修
シーリング工事が終わったら次に外壁塗装へと移行します。まずは高圧洗浄でコケやカビ。古い塗膜など現在の汚れを除去していきます。
高圧洗浄の際には、玄関などの外構部もサービスで合わせて洗浄しています。一番右端が洗浄後です。
なかなか掃除する機会のない場所もこのように高圧洗浄機できれいになります。
下地の補修
次に外壁のひび割れなどの補修を行います。
弊社ではひび割れ補修には奥まで充填できてひび割れを広げないエポキシ樹脂を使用しています。
このように塗装前に補修をしっかりと行わないと、いくら丁寧に高価な塗料を塗装しても塗料は本来の性能を発揮できず、数年で剥がれてしまうこともあります。
外壁塗装・下塗り・中塗り・上塗り
次に下塗りを行います。
下塗りは中塗りと上塗りの仕上げ塗料との密着を高めるため、プライマーなど仕上げ塗料とは別の専用塗料を使用します。
下塗りが乾いたら中塗り、上塗りで仕上げ塗料を塗り重ねて塗料の厚みを作ります。
今回仕上げ塗料に使用したのは日本ペイントの「パーフェクトトップ」。
ラジカル制御型塗料で、塗料の劣化因子であるラジカルの発生を抑えるため耐久性に優れた弊社の標準使用塗料です。
付帯部の塗装
外壁に続いて樋や、フード、シャッターボックス、庇、軒天、破風などの付帯部と呼ばれる箇所も塗装を行います。
付帯部もまずは補修をし、鉄部はケレンを行って錆や汚れを落としてから塗装をします。
鉄部の下塗りには錆防止のため錆止め塗料を下塗りとして塗装してから上塗りを行います。
軒天の塗装
軒天はあまり目に入りませんが15年ほどすると汚れが溜まってきます。汚れが溜まるのは表面をコーティングする塗装が劣化しているサインでもあるため塗装を行って防水機能を回復します。
軒天にある換気口もケレン・錆止めをしてから塗装をします。
樋の塗装
大きく劣化の見られない樋には塗装を行います。
留め具の錆を落としてから塗装をします。
雨戸の塗装
雨戸はケレン、錆止め後に吹き付けで仕上げます。
破風の塗装
大屋根と玄関の屋根の破風の塗装の様子です。
こちらもひび割れなどの劣化が見られたため、補修してから塗装を行います。
シャッターボックスの塗装
シャッターボックスにも同様に塗装を行います。
水切りの塗装
土台と外壁の間にある水切り板金にも錆止めした上で塗装します。
水切り板金は、目立たない存在ですが土台に雨が侵入するのを防ぐ役割をしています。
庇の塗装
各所にある庇も金属なので錆を防止するために錆止めを塗装してから塗装を行っています。
付帯部は濃いブラウンで統一しています。
ベランダの防水塗装
ベランダの防水塗装も劣化が見られたので防水塗装を行います。
表面のトップコートにひび割れが見られます。
防水塗装は防水層を紫外線から守るために表面にトップコートを塗って保護していますがトップコートも5~7年程度で劣化するため、定期的にトップコートの塗り替えを行うことで、防水層を保護し、雨漏りから守ることができます。
こちらがベランダの防水塗装後の様子です。
工事で改善した点・期待できる効果
雨漏りを起こしていた箇所を原因を突き止めて補修を行ったため、今後雨漏りの心配がなくなりました。
ひび割れを起こしていた外壁や付帯部を補修してから塗装を行ないましたので、防水性と耐久性が回復しました。
施工担当者より
この度は弊社に工事をご依頼いただきまことにありがとうございました。
今回しっかりと雨漏りの原因箇所を特定した上で、補修を行いましたので、ご安心ください。
お客様にもこれまで工事を依頼してもなかなか直らなかった雨漏りが止ってよかったとお喜びいただけてありがたく存じます。
今後何か家のことでご不安なことがありましたらご連絡いただければすぐに対応いたします。
お伝えしたいこと
元々きちんと施工されていない上からシーリングなどの工事を行ってもあまり効果は見込めず、余計な費用がかかってしまいます。
弊社が現地調査にうかがったところでも残念ながら多くの施工不良を目にしてきました。
下地から確実な施工を行う業者に依頼するのが、家を長持ちさせるには欠かせません。
直らない雨漏りなどで何度も工事を依頼すると費用も労力もかかってしまいます。
また施工不良があると家を傷めてしまいます。
雨漏りがなかなか直らない時には、施工実績や口コミなどを見て信頼できる業者を探されることをおすすめいたします。