横浜市港南区 Y様邸 外壁塗装(ジョリパッド仕上げ)・屋根塗装
2023/06/22
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
Y様は、ご近所で工事をしていた訪問の塗装業者に「屋根の一部が浮いている」と言われて見積を依頼されましたが、1ヶ月近く待っても返事がなく不信感を抱かれていました。
その時にたまたま弊社に以前工事をご依頼いただいたI様の娘さんがInstagramにI様邸で弊社がドローン調査を行っている様子を投稿されていたのをご覧になられて紹介を依頼されたそうです。
Y様、この度は弊社にご依頼いただきありがとうございました。
そしてInstagramでご紹介いただいたI様のお嬢様、ご紹介いただきありがとうございます。
調査の結果、屋根の棟板金が劣化で浮いている状態でしたので棟の交換、屋根全体が屋根塗装の劣化によりひび割れが発生していたため屋根塗装、外壁にも全体に汚れと劣化があったため外壁塗装をご提案いたしました。
ベランダの笠木の継ぎ目にも劣化が見られたためシーリングで補修を行いました。
横浜市港南区 Y様邸 外壁塗装(ジョリパッド仕上げ)・屋根塗装 工事の概要
現場住所 | 横浜市港南区 |
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お客様名 | Y様 |
施工内容 | 棟板金交換・屋根塗装・外壁塗装・ベランダ笠木補修・浴室乾燥機交換・ガラス交換 |
施工箇所詳細 | 屋根全面、外壁(樋、庇、水切りなど)、付帯部 |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | ジョリパットフレッシュ(アイカ) |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | バイオマスr-si(水谷ペイント) |
工事金額 | ¥1,660,000(税別)※工事一式 |
その他建材 | その他付帯部、雨樋、破風板等の塗装:SK化研 クリーンマイルドシリコン |
横浜市港南区大久保のY様邸にておこなった屋根塗装、外壁塗装の様子をご報告します。
以下、施工箇所ごとに各工事の様子をご紹介いたします。
※こちらの屋根修理の施工実績は弊社の屋根サイトをご覧ください。
横浜市港南区 Y様邸 屋根修理(棟板金交換)、ベランダ笠木補修
屋根塗装
屋根塗装施工前の様子
全体をドローンを飛ばして調査したところ、屋根全体に苔やひび割れなどの劣化が見られました。
屋根は新築当時はきれいに塗装をされており、塗装が作る膜には屋根材が直接雨や紫外線にあたらないように保護する役目があります。
しかし年月が経つと塗装は紫外線によって劣化してしまい、防水性や防カビ性などの機能をだんだんと失ってしまいます。
防水性が失われてくると特に日当たりの悪い場所には水分を好む苔やカビが生えてきます。苔やカビが生えるとその部分には常に水分がある状態になるため屋根材の劣化が進行し、そして水を含んだ箇所が膨張して乾燥を繰り返すとスレートにダメージを与え続けてしまいます。
こちらの屋根には細かなひび割れも発生していました。
細いひび割れでも上から下まで通っているとひびが裏に達しているため、水分が下に流れてしまいます。
屋根自体の耐久性そのものに問題はなさそうでしたので今回は屋根塗装にてメンテナンスを行いました。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄で苔や汚れをしっかりと除去していきます。
下地処理(補修)
その後、屋根材の修復を一か所一か所行っていきます。
屋根塗装や外壁塗装で最も重要とも言えるのがこの下地の補修作業です。しっかりと汚れを落とし、補修を行わないとせっかく塗装をしても塗料の持つ防水性や遮熱性などの効果を十分に発揮することができないばかりか、数年で塗装が剥落することもあります。
現場にお伺いすると下地補修を行わずにそのまま塗ってしまっているケースがかなり見られます。
塗装を依頼する際は、見積などで下地補修について言及されているかどうか確認されるなど、信頼できる業者へのご依頼をお勧めいたします。
屋根の下塗り
次は下塗りを行い、塗料の吸い込みを抑え、塗料の密着を高めます。取り換えた棟板金には下塗りとして錆止めを塗装します。
タスペーサー設置
下塗りを行った後に、タスペーサーを設置します。
このタスペーサーは、スレート屋根の塗装で必要な縁切りのために使用します。
縁切りはなんのために行うかというと、スレートに塗装をすると、屋根材と屋根材の隙間が埋まってしまうため、その隙間を確保するためです。
もしも水が通れるだけの隙間がないと、屋根の内部に入り込んだ雨水の逃げ場がなくなり、内部にとどまった水が毛細管現象で内部に吸い上げられて防水シートを傷めるなど雨漏りの原因にもなってしまいます。
屋根中塗り、上塗り
その後中塗り、上塗りと三度塗りで仕上げていきます。
今回使用した仕上げ塗料は、水谷ペイントの「バイオマスr-si」。
バイオマスは石油に由来せず動植物から生まれた生物資源であり、地球にやさしい資源として注目されています。
屋根塗装や外壁塗装に使われる塗料は「合成樹脂」「顔料」「添加材」で構成されていますが、バイオマスr-siは大学との共同研究によって石油系資源ではなくバイオマスを使った新しい塗料です。
バイオマスを用いることで環境にやさしいだけではなく、バイオマス原料中のエポキシ基の効果によって強靭な塗膜が形成され、耐久性があり、紫外線や熱、水への高い耐候性も有しています。
水谷ペイント「バイオマスr-si」公式サイトはこちら
外壁塗装
外壁塗装施工前の様子
外壁にも全体的にひび割れ、苔やカビなどの劣化が見られたため、こちらも塗装でメンテナンスをすることになりました。
外壁も屋根と同じく塗装によって外壁材を雨や紫外線から保護しています。
外壁塗装が劣化してくると色褪せだけではなく、細かなひび割れ、そして苔やカビなどが発生します。
緑色でないものはカビであることが多く、一度発生したカビはなかなかとれません。
苔やカビが生えるのは、外壁に湿気などの水分が溜まりやすい状態になっているということであり、外壁塗装の防水機能が劣化しているというサインでもあります。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄機を使って高圧の水で汚れやカビをしっかりと落としていきます。
ケレン
高圧洗浄の次は水切りや樋、庇など金属部分の錆を落とすケレンという作業を行います。
高圧洗浄もそうですが、汚れが残っている上から塗装をしてもきれいに下地にくっつきません。また錆は落とさないと再びそこから錆が発生してしまいます。
外壁のひび割れ補修
そして次は外壁のヒビ割れも補修をしていきます。
エポキシ樹脂を圧入してクラックを埋めています。
外壁下塗り、中塗り、上塗り
補修が終わったら下塗りを行います。そして中塗り上塗りとこちらも三度塗りで仕上げていきます。
こちらも現地調査に伺うと先の下地補修をしていないパターンの他に、通常3回塗らなければならないところを1回しか塗っていない(ベタ塗り)ケースもよく見られます。
塗料はメーカーによって乾燥時間や塗りの回数、そして下塗り材などが定められており、これらを遵守することで塗料の持つ本来の性能を得ることができます。
そのままべた塗りなどしてしまうと塗料が本来持つ効果が得られずに無駄になってしまいます。
見積で塗装が何回塗りかどうかも確認されるようにするのをおすすめします。
こちらの外壁は「ジョリパット」という塗料に砂を混ぜた「モルタル外壁塗装材」です。
元々フランスで開発されたもので、1975年に日本でもアイカ工業から販売されました。
ジョリパットはコテを使ってざらざらした模様や波型、扇型など様々な模様を出すことができ、デザイン性の高い外壁に仕上がります。
また外壁専用塗装剤の中では比較的耐久性が高いことも魅力です。
今回使用した塗料は、アイカ工業の「ジョリパットフレッシュ」。
通常の塗料の場合は、通常の塗料を使用するとジョリパット特有のマットな質感や落ち着いた雰囲気などジョリパットの良さが失われてしまう為、ジョリパットフレッシュを強く推奨致しました。
付帯部塗装
外壁塗装の次に付帯部にも塗装を行っていきます。
ケレンを行ったシャッターボックスなど鉄部には錆止めを塗装して上塗りで仕上げます。
こちらに使用したのはSK化研の「クリーンマイルドシリコン」です。鉄部にも塗装ができ、汚れにくい超低汚染性と防かび・防藻性が特徴です。
完工
今回の外壁塗装では「色」にかなりこだわりました。
Y様と何度も打合せを行い、さまざまなパターンの「ピンク」をシミュレーションして理想にピッタリと合うピンクを選びました。
落ち着いた素敵なピンク色に仕上がりました。
外壁塗装で難しく、よくクレームにもなりがちなのがこの色選び。小さな色見本だけで選ばれてしまうと大きな面に塗った際に「思っていた色と違う」というのはよくあります。
弊社ではお客様と綿密な打ち合わせを行いながら、様々なシミュレーションをして理想の色を実現いたします。
今回の工事で改善された点・期待できる効果
また、外壁のクラックなど破損している部分にはエポキシを圧入してから塗装しましたのでクラックからの漏水のリスクや壁表面が剥離する心配が改善されています。
お客様へのお礼
Y様、この度は弊社に工事をご依頼いただき誠にありがとうございました。
イメージ通りの色で、綺麗になったとお喜びいただき、私どもも大変うれしく存じます。
またクリーニングなど追加のご依頼までいただきまして感謝申し上げます。
今後も安心してお過ごしいただけるよう、屋根や外壁のヒビ割れなど各所しっかりと補修した上で施工を行っております。
今後もし屋根や外壁などお家のことで何かご不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
お伝えしたいこと
現地調査にうかがったところで、施工不良が多いことが多くて驚くことがあります。
下地処理が行われていない、三度塗りがされていない。。。こんなことがあると、本来もつ塗料の機能や耐用年数が発揮されず、すぐにはがれなどの不備を起こしてしまいます。
外壁塗装や屋根塗装はけしてお安い工事ではないのに、こんな工事をされてしまっているのを見るととても残念な気持ちになります。
その場で契約を迫るような業者には注意し、相見積もりをとったり施工実績を確認するなどして確かな工事を行う業者を探すようにされてください。
弊社でもそうした際のご依頼を多く頂戴いたします。
横浜市港南区や周辺にて屋根の点検や屋根修理、雨漏り修理、塗装工事などは福田総業へ一度ご相談ください。
しっかりと原因と調査して、お客様の家に合わせた適切な工事をお客様のご要望を伺いながらご提案をいたします。